子どもたちが健やかに育ち、やがて社会の中で自分の居場所を見つけ自立していくことは、全ての大人たちの願いです。しかし、何らかの困難を抱えているために、社会生活に適応することが困難な子どもがいることも事実であり、そうしたお子さんたちを診療しているのが私たち小児精神・発達グループです。
お子さんの抱えている困難には、生まれついての特徴が影響している部分(生物学的側面)があり、気分や行動の影響(心理学的側面)もあり、また人と人とのつながりの中でその子が置かれた立場による側面(社会的側面)もあります。私たちはこれらそれぞれの側面について理解し、対応していくことが重要と考えています。発達特性をお持ちのお子さんは、周囲の理解とサポートを受けることがその子の育ちにとって重要なため、早期に発達障害の評価、診断を行うことを心がけています。医療だけで対応しきれない問題に関しては、学校、福祉機関、療育機関、地域の医療機関等とも連携し、お子さんとご家族を支援していきます。
岡田恭典(非常勤講師)
堀越隆伸(助教)
小林美帆(ワークバランス)