教室近況

群馬大学小児科では、今年は4名の先生方が新たに医師の会に入会され、関連病院ですでにご活躍です。詳細はそれぞれの先生方の自己紹介を参照いただければと思います。
 岩田 早紀 先生(桐生厚生総合病院)
 桑原 幸佑 先生(伊勢崎市民病院)
 柴塚 拓巳 先生(高崎総合医療センター)
 御任 紫野 先生(高崎総合医療センター)
いつもの繰り返しにはなりますが、To teach is to learn、の言葉の通り、若手が加わることが私たち医会員全体のスキルアップにつながると考えています。一人でも多くのメンバーが加わるよう、一丸となって取り組んでいきたいと思います。
小児科は群馬大学の医学生を対象とした進路アンケートでも上位にあり、これも学生講義や実習などで熱心にしてくれている大学・関連病院の先生方のおかげと考えています。引き続き、彼ら学生や初期研修医の皆さんが興味を持ち続けてくれるよう、皆様のご協力をお願いいたします。
今年4月の時点で、医会員数は123名、大学を含めた関連病院で勤務している医師は87名です。妊娠・出産後にも様々な制度を利用しつつ仕事に復帰してくださる女性医師の先生方が多く、頼もしく感じています。
働き方改革に基づいた勤務体制を作っていく上で、時間外労働を減らすことは避けられない大きな課題です。大学でも、滝沢教授のもと、カンファレンスの時間や内容の見直しなどをすすめ、限られた時間で教育・研修の機会が確保できるようつとめています。しかしながら新生児をはじめとした専門性の高い医療の提供に当たっては、どうしても勤務時間が長くなる傾向があり、これは群馬大学のみならず全国の小児科が抱える問題として、小児科学会や周産期・新生児医学会などからも、新生児科医のみならず小児科医全体で取り組むべき課題と報告されています。群馬県においても、小児科医全体で、専門医療の負荷平準化を考えていく必要を感じています。
大学院は5名で、今年は内分泌班の島田正晴先生が日中の大学院に入られました。研究を通じて医療の発展に貢献することも大学の重要な使命であり、活躍を期待しています。
COVID-19流行は未だとどまることなく、医師の会や各種セミナーなどもほとんどがオンライン開催となり、新人の先生方を交えた交流会・懇親会なども2年にわたり行えていません。医会からの情報発信も、Face to faceでの親交を深めることが困難な現状では、もっぱらHPやSNSを通じて行わざるを得ません(幸い、同窓会の皆様のご協力もあって、きれいな教室HPとお褒めをいただくことが多いです)。顔が見える関係が群馬の小児医療の良さの一つであり、これら人的交流が早く再開されることを祈ってやみません。

石毛 崇

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