教授挨拶

滝沢 琢己 Takumi Takizawa

地域の子ども達の健康を守ります―
小児科は子どもの内科的疾患全てを診療します。私たちは、埼玉県北部から群馬県全域にわたる地域の子ども達の健康を守るために9つの臨床グループ(サブスペシャルティ)からなる医療提供体制を擁しています。地域で充足していないと感じた領域は、国内外に積極的に留学し、最新の医療、医学知識を習得し、地域に還元できるよう努めています。

子ども中心の医療を提供します―
小児科医は子ども達の代弁者です。私たちは、子どもに寄り添い、子ども中心の医療を提供します。子ども達の痛みを理解し、子どもらしい時間をもてることを大切にした診療を心がけています。特に群大病院では、多職種と連携し、プレパレーションやディストラクションといった手法を用いて、子ども達の診療における苦痛を少しでも和らげるよう工夫しています。

世界中の全ての子ども達の健康を願っています―
地域での診療を通して得た疑問や、学んだことをきっかけとして、各臨床グループ毎に研究計画を立案し、遂行しています。臨床研究から、分子生物学的手法やオミックス解析を駆使した基礎的研究までバラエティに富んだ研究実績があります。研究成果は、幅広く引用され世界中の子ども達に還元されることを願って、国際的な学術雑誌や学会で公表しています。

子ども達を幸せにできる医師を養成します―
専門性の高い医療を提供できる医師、地域で子どもに寄り添って診療にあたれる医師、国際的な研究をリードできるような医師、を養成します。私たちの研修プログラムは、小児科の二次~三次診療をバランス良く経験できるように、また、まんべんなく全てのサブスペシャルティの疾患を経験きるよう組んでいます。専門医を取得した後は、選択したサブスペシャルティで専門的知識や技量を獲得できるようサポートしています。その後は、大学院やポスドクとしての海外留学などで、国際的に評価される研究が行える体制も提供しています。

持続可能な小児科診療体制を守ります―
上記を持続するためには、私たち自身が、医師および個人として充実した生活を送り、誇りをもって仕事に当たることが大切です。私たちは、多様な事情をもつ仲間が働きやすく、全ての医師が専門性を獲得しそれを生かせる職場環境の提供を模索してきました。これからも、全ての医師が活躍できるよう工夫していきます。

常に変革します―
社会変容、医療革新、医学の進歩の中にあって、私たちも常に同じでいいはずがありません。子どもの健康を守ることを第一義として見失わずに、変えるべきところを見極めて必要であれば医療提供体制、研究体制を変革します。意見を交わしながら、一緒に新たな未来を築く仲間を待っています。

ページトップへ