群馬大学小児科医師の会は、今年も石毛が執行委員長を務めさせていただき、諸業務に取り組んでいます。
滝沢教授の指導の元、副執行委員として小林靖子先生・井上貴博先生・大津義晃先生・西田豊先生・大和玄季先生にお手伝いをいただき、医会員全員がその能力を発揮して活躍できる場を提供したいと考えています。
昨年度は、執行役員勧誘担当の大津先生をはじめとして若手の先生方が積極的な勧誘を行っていただき、結果として8名の新入会者を迎えることができました。いずれの先生方もすでに各病院でご活躍です。
東野 允奎先生(高崎総合医療センター)
前原 孝史先生(高崎総合医療センター)
長谷川芽衣先生(群馬中央病院)
山下真沙美先生(群馬中央病院)
江澤 佑真先生(伊勢崎市民病院)
前原 利勝先生(伊勢崎市民病院)
吉川 晟羽先生(桐生厚生総合病院)
吉田 卓生先生(桐生厚生総合病院)
小児科医師の会でも若手の先生が増えてくることで、新人教育のためのレクチャーなど、さまざまな取り組みがbottom upの形で行われるようになってきています。さらに、新人の獲得のみならず様々な情報発信を行うために、FacebookやTwitter、Instagram等についても、若手の先生方を中心に更新していただいています。多くの活動が、彼らの自発的な提案の元にactiveに行われており、「やりたい」という気持ちが、活気ある組織を作っていく上で何より重要であることを再認識しています。
やりたい、という活動としては、滝沢教授の熱意から始まった、思春期ルームのクラウドファンディングのことが欠かせません。同窓会の先生方の多大なご支援で大成功となった同クラウドファンディングにおいても、多くの医会員が草の根活動や情報発信に取り組んでくれました。
こうした各種活動だけでなく、日常診療に従事してくれている医会員に眼を向けることも重要と考えています。2024年からは働き方改革も実行に移されます。医師の会では前橋赤十字病院の松井敦先生を中心として働き方改革ワーキンググループを結成し、勤務実態の調査を行い、その結果を日本小児科学会雑誌(2022年11号)に掲載していただきました。主に新生児医療と三次医療を担う医師の負担の大きさが浮き彫りになり、その負担を減らすための方策はすぐにはなく、難しい課題です。しかし一方でこれらの高度医療はやりがいと魅力が少なくない領域であり、まずは多くの先生方にその魅力に触れていただくことが重要とかんがえています。今年からは、シニアレジデントに群馬県立小児医療センター新生児科で研修をしていただくことにしました。新生児医療の楽しさを知る人が増えることで希望する医師が増加し、負担が減るというよい循環を生み出すことを期待しています。
学外留学や大学院進学を希望する若手も増え、今年は品川穣先生が社会人大学院に入学されました。滝沢教授体制のもと、将来を見据えた活動が活発になっていることを実感し、頼もしく感じています。
群馬大学の医学部生対象アンケートでは、引き続き小児科は人気の進路(内科に次いで第2位)です。引き続き、その魅力を周囲に伝え続けることが、群馬県の小児医療の充実に特に重要と考えています。そのイメージを作りに、クリニックや病院で働かれている先生方のご協力は欠かせません。今後ともご協力をいただければ幸いです。
石毛 崇